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ENSとは?|特徴や売り上げトップ5(カテゴリ別)を紹介

こんにちは。0xMach(@0xMach)です。今回はEthereum Name Service (ENS)とは何か、特徴やカテゴリ別に人気上昇中の売り上げTOP5なんかも紹介してみたいと思います。なおこちらのcoingeckoの記事を参考にしてますのでご了承ください。

ENSとは?

簡単に言うと、Ethereum Name Service(ENS)は長い英数字のみで構成された複雑なウォレットアドレスに短くて覚えやすい文字列を紐付けするサービスです。

ENSの主な目的は、「0x816f7d9e7…」のようなアドレスと、「0xmach.eth」のように人間が読み取れる名前を結びつけることです。ENSは、DNS(Domain Name System)と似ており、例えるなら、195.04.849.674.994のようなWeb URLを、www.0xmach.com のように明確で読みやすい形式に簡略化するようなものです。

ENS は DNS が Web2 にとってそうであったように、Web3 のユーザー体験を向上させ、利用者のハードルを下げる役割を果たします

ENSはどのように機能するのか?

ENSの.ethのようなハイレベル・ドメインは、レジストラと呼ばれるスマート・コントラクトによって管理・所有されています。これらのレジストラはサブドメインを配布する際の注意事項を定めています。

そのため、レジストラの規則に従う人なら誰でもENSドメインを作成することができます。ENSはどのレベルのドメイン所有者であっても、サブドメインの形成を完全に制御することができます。例えば、0xmachが0xmach.ethというドメインを所有している場合、個人的な目的や収益化のためにpay 0xmach.ethのようなサブドメインを作成することが可能です。この点で、ドメイン所有者はサブドメインに対して高い自由度を享受することができます。

また、ENSのアーキテクチャは、レジストリとリゾルバという2つの主要なメカニズムを活用しています。ENSで名前を解決する(ENS名からアドレスを探す)プロセスを見てみましょう。まず、レジストリに対してENS名で問い合わせると、どのリゾルバが名前解決を担当しているか返答があります。次にこのリゾルバに対して名前を送ると、アドレスが返ってきます。

ENS Documentより

ENSの機能に関する技術的な詳細をお知りになりたい場合は、ENSのドキュメントをご覧ください。

ENSドメインの更新

ENSでは、他者からのドメイン取得を防ぐため、毎年ドメインの更新を義務付けています。さらに、更新料をイーサ(ETH)で支払うことで、ドメインの有効期限が切れる前にいつでも更新することができます。

ENSは、最低更新期間を28日間としていますが、最高更新期間はありません。その上、有効期限から3ヶ月の猶予期間があり、この間にドメインを更新すれば所有権を保持することができます。

ENSの利点

ENSの利点

  • エラーの低減
  • 不変性
  • Etherscanが見やすくなる
  • マネタイズが可能
  • 分散型ウェブサイトの実現をサポートする

エラーの低減

長いアドレスではなく、短くて覚えやすい名前を使用することで、デジタル資産を受け取る際に、アドレスを何度もコピーペーストすることなく、簡単に使用することができます。また誤送金などを防止する役割も果たします。

不変性

ENSはイーサリアムブロックチェーン上で動作するスマートコントラクトを使用しているため、ENSの取引は不変です。ブロックチェーン技術と同様に、すべてのENSの記録は変更または改ざんできません。さらに、ENSはIPFSと提携し、権限のない個人があなたのドメインコンテンツに干渉するのを防ぎます。

Etherscanが見やすくなる

ドメイン登録記録をイーサリアム上に保存しているため、イーサリアムのブロックエクスプローラーであるEtherscanを通じて簡単に見つけることができます。

Etherscan

マネタイズが可能

ENSドメインはERC-721トークン標準に準拠しています。したがってOpenSeaやRaribleなどのマーケットプレイスで、NFTとしてドメイン名を売買することができます。そのほか、NFTfiのような融資プラットフォームでローンを確保するための担保として使用することも可能です。

OpenSea

分散型ウェブサイトの実現をサポートする

従来のウェブサーバーを使うのではなく、ウェブサイトをIPFSでアップロードし、そしてIPFSハッシュをENS名のコンテンツレコードに接続しておくことで、例えば、Metamaskを搭載したブラウザからIPFSハッシュでENS名を入力すると通常のWebサイトとして表示させることができます。

このように検閲に強い分散型ウェブサイトの実現をサポートすることができるのもENSのメリットと言えますね。例えば、イーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterin氏は、IPFSとともにDNS統合を活用し、堅牢で検閲に強いウェブサイト「https://vitalik.eth/」を立ち上げています。

高まるENSの人気

人気の高まりとイーサリアムガス料金が低く抑えられていることにより、ENSは最近、新規登録、ドメイン更新、収益に関して過去最高を記録しました。

ENSのリード開発者nickは、ENSの人気上昇の主な理由は、仮想通貨ユーザーが強制的な中央集権システムを排除した相互コミュニティを作成する段階にあることだと強く信じています。その結果、ほとんどのウォレットとインフルエンサーがENSを支持しています。

nickによると、ガス料金の割引は、ENSのオンボーディングと更新率に確実に影響を与えているとのことです。Gasprice.ioの推定では、8月時点でイーサリアムのトランザクションは約0.44ドルです。以前は、イーサリアムネットワークの混雑時にガス料金が100ドルに達し、ユーザーがネットワークを使用することを思いとどまらせました。

現在のガス価格では5文字以上のドメインを5ドル以下で登録することができます。イーサリアムのガス料金が高ければ高いほど、ENSの登録費用もより高くなります。したがって、ガス料金はENSドメインの値ごろ感に大きく影響します

ENS 10K Clubが脚光を浴びた2022年4月以降、ENSドメインの需要は常に上昇しています。5文字未満のドメインを持つENSユーザーが同クラブを設立。また、アカウントの登録や更新は、この3ヶ月でほぼ倍増しています。ユーザー数が多いため、ENSのウェブサイトはここ最近、何度かクラッシュしています。

ENSの5文字未満の名前は、その希少性から最も人気があります(現存するのは1万件のみ)。リリース後、6時間で完売し、NFTのマーケットプレイスでは90ETHという高値で転売されているものもあります。

次の章では高値で取引されている人気上昇中のENSをカテゴリ別に分析してみたいと思います。

ENS売り上げトップ5(カテゴリ別)

ENSトップ売り上げを以下のカテゴリに分けてランキング形式で集計してみました。
(参考:https://www.ens.vision/)※2022年8月時点

ENSトップ売り上げ(カテゴリ別)

  • 固有名称
  • 企業名称
  • 数字
  • 絵文字・記号

固有名称

固有名称(売上ランキング)

  1. porno.eth(184ETH)
  2. ensmaxisnft.eth(111ETH)
  3. sam.eth(100ETH)
  4. games.eth(80ETH)
  5. wallet.eth(75ETH)

企業名称

企業名称(売上ランキング)

  1. paradigm.eth(420ETH)
  2. opensea.eth(99ETH)
  3. samsung.eth(60ETH)
  4. nike.eth(60ETH)
  5. google.eth(52ETH)

数字

数字(売上ランキング)

  1. 000.eth(300ETH)
  2. 003.eth(83ETH)
  3. 555.eth(55ETH)
  4. 005.eth(50ETH)
  5. 414.eth(40ETH)

絵文字・記号

絵文字・記号(売上ランキング)

  1. ❤‍🔥.eth(100ETH)
  2. ٠٠٠.eth(100ETH)
  3. ٠٠٩.eth(49ETH)
  4. 😮‍💨.eth(30ETH)
  5. 🐻‍❄.eth(26ETH)

固有名称・企業名称ともにWEB3関連が目立っている印象ですね。また、WEB2の企業でも、とりわけWEB3に関心が高い企業や、IT系の企業が上位にランクインしている印象でした。

数字はやはり3桁、4桁が強いですね。絵文字・記号は正直よくわかりません(笑)

まとめ

ENSはユーザーの利便性を高めるだけでなく、将来dAppsによるENSの採用が進むにつれて、Ethereum上の事実上のパブリックアイデンティティとしての役割を果たすようになるのではないかと考えています。

そう考えるとワクワクしますし、今のうちにENSへの理解を深めて幾つか取得しておこうと思いました。

よくある質問

ENSドメインはどのように取得するのですか?

ENSを取得するには、web3ウォレットにETHを送金し、ウォレットをENSドメインのウェブサイトに接続し、希望のドメインを選択して購入する必要があります。

ENSトークンを購入するには?

ENSは、Binance、HitBTC、BKEX、Digifinexなどの人気取引所で購入することができます。

【免責事項】

読者の皆様には、現地の法律や規制を厳密に遵守することをお勧めします。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、いかなる投資アドバイスでもありません。また、個人のリサーチに基づいて執筆していますので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。

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