目次
NFTとは?
NFTとはNon Fungible Tokenの略で、代替えできないトークンという意味です。デジタルデータは簡単にコピーできますが、NFTであれば唯一無二のデジタル資産としての価値を持てます。
例えば、上記の例のようにAさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。
一方で、「代替できない」とは、全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。
NFTの買い方・始め方(5ステップで分かりやすく解説)
NFTの買い方手順
- 仮想通貨取引所に口座開設をする
- ウォレットを作成する
- 仮想通貨取引所からウォレットに入金する
- NFTマーケットにログインする
- NFTコンテンツを購入する
1.仮想通貨取引所に口座開設をする
NFTを購入するためには、支払いに必要な暗号資産を用意する必要があります。そのため、まずは暗号資産取引所の口座を開設しましょう。
口座の開設手順は下記にまとめましたので参考にどうぞ。
2.ウォレットを作成する
口座を開設したら、NFTの売買に使用するための「ウォレット」を作成します。
ウォレットとは保有している暗号資産を管理するツールのことです。「MetaMask」というウォレットのプラグインが最も主流です。
「MetaMask」の作成手順は下記を参考にどうぞ。
3.仮想通貨取引所からウォレットに入金する
ウォレットが作成できたら、まずは仮想通貨取引所に日本円を入金します。
入金方法は、「銀行口座から入金」「コンビニ入金」「クイック入金」から選べます。
続いて、入金した日本円を使って、イーサリアムを購入しましょう。
続いて、購入したイーサリアムをMetaMaskのウォレットに送金します。
送金するには、ウォレットアドレスの入力が必要です。
ウォレットアドレスはMetaMaskのログインページで確認できます。
4.NFTマーケットにログインする
NFTコンテンツは専用のNFTマーケット(プラットフォーム)で販売されています。このNFTマーケットを利用する際にもログインが必要です。
NFTマーケットによっては、保有しているウォレットの種類でログインできるものもあります。
例えば、NFTマーケットの1つである「OpenSea」であれば、MetaMaskでログイン可能です。
5.NFTコンテンツを購入する
最後に実際にNFTコンテンツを購入してみましょう!
ドージポンドプロジェクトのNFTを購入したいとします。検索バーにその名前を入力します。通常、人気のあるNFTプロジェクトは、青いチェックマークが付いた「検証済み」です。したがって、偽のコレクションを避けるために、必ずそれを探してください(下のスクリーンショットを参照)。
まずは、ログインするためにメタマスクと接続します。
NFTが買えるおすすめのマーケット4選
NFTマーケットおすすめ4選
- Coincheck NFT
- GMOコイン
- Opensea(オープンシー)
- Rarible(ラリブル)
Coincheck NFT
Coincheck NFT特徴
- 安全性が保障されている国内取引所である
- 国内の主要取引所の中で先駆けてNFTマーケットをリリースしている
- ガス代がかからない
GMOコイン
GMOコインの特徴
- GMOインターネットグループが運営している、国内のNFTマーケット
- アートや漫画、イラストなどのNFTコンテンツ
- 日本円(クレジットカード・銀行振込)での決済可能
OpenSea (オープンシー)
Openseaの特徴
- 世界で最も流通量が多いNFTプラットフォーム
- 日本国内だけでなく世界中のアーティストの作品が集まっており、目当てのコンテンツを見つけやすい
- さまざまなブロックチェーンに対応している
Rarible(ラリブル)
Rariableの特徴
- アメリカのRarible社が開発したNFTマーケットプレイス
- RARIという独自トークンを発行して運営されている
- Openseaよりもアート作品や1点ものの作品数が多くリストされる傾向にある
NFTを購入する3つのメリット
NFTを購入するメリット
- 将来価値が上昇する可能性がある
- 誰でも出品、購入ができる
- ブロックチェーンにより唯一無二の価値が証明される
将来価値が上昇する可能性がある
NFTアートは、まだまだ発展途上の市場であるため、将来価値が上昇する可能性を期待して、多くの投資家が購入しています。
例えば、クリスティーズのオークションでBeeple氏のアートが約75億円で落札されたり、VRアーティストのせきぐちあいみさんの作品が1300万円で落札されています。
また、パーツを自動的に組み合わせて生成されたジェネラティブと呼ばれるタイプのNFTが主流になっており、そんな中でも、トップクラスに人気が高く海外の著名人やセレブも保有するNFTコレクションのBAYC(Bored Ape Yacht Club)などがあります。
【参考:BAYC】
2021年4月にYuga Labsという企業にて作成されたNFTコレクションとなっており、類人猿をモチーフにしている特徴的な猿のイラストのNFTです。合計10,000体が販売されており、現在でもフロアプライスが約90ETH(約14,000,000円)と非常に高額で取引されているNFTと言えるでしょう。
誰でも出品、購入ができる
NFTマーケットには誰でもコンテンツを出品することができ、購入や販売も自由に行えます。
絵画のようなアートのみに限らず、音楽・ゲーム内のコンテンツや土地・電子書籍・映像・会員権・不動産など、さまざまなものをNFT化できます。
ブロックチェーンにより唯一無二の価値が証明される
NFTはブロックチェーンにより、唯一の価値が証明されていることになります。NFTアートは所有権がブロックチェーン上に記録されるので、盗難やコピーされることがありません。
コピー・改ざんができないデジタルアートであるNFTアートは、「モノを所有したい」という人間の欲求を刺激します。
唯一無二であることが証明されることは、NFTアートの最大の特徴だといえます。
NFTを購入する際の3つの注意点
NFTを購入する際の注意点
- 取引手数料がかかる
- 保管場所の確保が必要
- コンテンツの著作権
取引手数料がかかる
NFTプラットフォームによっては、イーサリアムを利用する際にガス代と呼ばれる手数料が発生します。
ガス代が発生するタイミング
- NFTを買う
- NFTを売る
- NFTを送る
- 自分のウォレットからETHを送金する
- 新しいNFTを発効するス代が発生するタイミング
NFTを売買したい人やNFTアートを出品したい方は、ガス代が発生するタイミングを把握しておき、無駄なコストをかけないようにすることが大切です。
Coincheckの口座を開設して、Coincheck NFT(β版)を利用する場合はガス代がかかりません。手数料を気にせず取引できるので、初めてのNFT取引に適していると言えます。
保管場所の確保が必要
購入したNFTコンテンツは、利用したNFTマーケットには保管できません。そのため、保管場所を用意する必要があります。主な保管場所の種類は次の3つです。
保管場所の種類
- ソフトウェアウォレット
- IPFS(分散型ストレージ)
- ハードウェアウォレット
先程のMetaMaskなどは、ソフトウェアウォレットに該当します。管理が簡単であり初心者でも扱いやすいのが特徴です。
IPFSはオフラインの環境にNFTを保存するためのストレージで、ハッキングのリスクは小さくなるもののデータ管理が複雑なので初心者には分かりにくいです。
ハードウェアウォレットは、ハッキングできないハードウェアにNFTを保存します。カードやUSBメモリのようなデバイスもあり使いやすいですが、価格が高く使用方法も複雑です。
コンテンツの著作権
NFTはサービスが導入されてから間もないため、国内外で法的な措置が追い付いていません。
例えば、NFTアートを購入すると所有権を得られますが、これは著作権を持っていることとは意味合いが違います。
元の所有者、つまりアーティストは同じデザインのNFTアートを更に作成することも可能なのです。
また、NFTアートは他人の作品をNFT化するという悪用もできてしまい、そういった実例もこれまでに多発しております。
現在では、NFTコンテンツに関する権利や仕組みなどは整備の段階であり、明確なルールはないので注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。NFTはブロックチェーンという革新的な技術とともに海外を中心に一気に人気が高まりつつあります。一方で著作権問題などまだまだ発展途上の部分もありますが、デジタルデータに唯一無二の価値を持たせるという考えはやはり革命的でこれからの発展にも期待したいところです。
気になったら是非まずは1つ買ってみてNFTの面白さを実感してみてはいかがでしょうか。